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魔界都市ブルース 黒魔孔
マカイトシブルースコクマコウ
著者名 菊地秀行

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ISBNコード 9784396210380
判型/頁 新書判/256頁
定価 本体: 880円+税
発売日 2017/12/11

〈魔震(デビル・クエイク)〉以来の激震――
〈新宿〉に、ブラックホールが!?
慄(おのの)きさえ呑み込む“暗黒”に、
絶美の魔人・秋せつらが挑む!

〈著者のことば〉
いちど、無人の新宿を見たことがある。そんなはずはない、とみな口を揃(そろ)えるだろう。たとえ、〈魔震〉の直撃を食らっても、狂風が吹き荒れても、人通りが絶えないのが新宿なのだ。
雨の日であった。私は駅から「伊勢丹(いせたん)」に向かって歩いていた。まだ「三越(みつこし)」があったと思う。目の前は〈新宿通り〉である。〈伊勢丹〉の方を向いた。突然、強い風が雨を躍(おど)らせた。その瞬間、私は無人の街を見た。何もかも灰色だったのは、天気のせいだろう。だが、人っ子ひとりいない。車もない。雨ばかりが狂ったように風に舞っていた。すぐに〈新宿〉は新宿に戻った。人と車、ざわめきとエンジン音、何処(どこ)からともなく流れるBGM。幻に違いない。それでも私は信じている。あれは新宿ならぬ〈新宿〉であった、と。

〈魔界都市“新宿”〉の申し子にして街一番の人捜し屋(マン・サーチャー)・秋(あき)せつらは、妻子の命を奪った男への復讐を誓う花森陣馬(はなもりじんば)を捕捉した。依頼人は花森が狙(ねら)う敵(かたき)・志賀巻(しがまき)。異形(いぎょう)の殺し屋・崖ヶ谷(がけがや)三兄妹を雇(やと)い、返り討ちを目論(もくろ)んでいた。だが、花森は死地を脱した上、依頼を果たしたせつらも彼の味方に。焦る志賀巻は“変身屋”の手によって悪霊(あくりょう)と融合、あらゆる物質を喰らう“孔(あな)”と化した。直後、“変身屋”は後悔で自殺。制御不能の暗黒となった志賀巻は、せつらが操(あやつ)る必殺の妖糸(ようし)さえ呑(の)み込み、その矛先(ほこさき)は街そのものに!? 〈新宿〉に〈魔震(デビル・クエイク〉)以来の激震が走る!