大リーガーに挑戦した4人の沖縄選手の活躍
1962年、在沖米軍慰問のために同地を訪れた米大リーグ、デトロイト・タイガース。タイガースと対戦した米兵チームの中に、当時、沖縄社会人リーグで活躍していた4人の日本人アマチュア野球選手の姿があった。沖縄住民との友好をアピールしたい米軍が招いたのである。7回からマウンドに上がったピッチャーは沖縄野球の守護神、岸本茂夫。バッターは大リーグ史上最年少で首位打者に輝いたタイガースの主砲、アル・ケーライン。岸本は渾身のストレートを放った……。大リーガーとの対戦は、外国のチームといえどもプロとの対戦を禁じたアマチュア規定に違反する。そのため、長く封印されることになった岸本ら4人の活躍を描く青春ノンフィクション。