●梅崎春生 桜島/日の果て/蜆/突堤にて/ボロ家の春秋/狂い凧/幻化 ●島尾敏雄 島の果て/湾内の入江で/徳之島航海記/出孤島記/出発は遂に訪れず/単独旅行者 /夢の中での日常/死の棘 第一章〜第四章/夢屑 ●安岡章太郎 海辺の光景/遁走/ガラスの靴/愛玩/陰気な愉しみ/悪い仲間/青葉しげれる/質屋の女房/走れトマホーク/ソウタと犬と/夜半の波音/父の日記/もぐらの手袋/放屁抄/木の上の生活/むし暑い朝 ●吉行淳之介 砂の上の植物群/暗室/驟雨/寝台の舟/鳥獣虫魚/風呂焚く男/手品師/不意の出来事/双生/紺色の実/鞄の中身/葛飾/夢の車輪 より
<シリーズ説明>昭和文学の名作を、現代文学界を代表する8氏が5年の歳月をかけて集大成しました。芥川龍之介から新鋭作家まで、昭和文学の系譜500名余の作家を収録。今後、幾世代にもわたって読み継がれるべき決定版です。本文用紙に中性紙を使用、天金を施すなど竪牢豪華な造本に加えて,三段組の本文、大きな活字(8.5ポ)、新かな・新字体の採用など、原文を尊重しつつ読みやすさを追求。さらに作品をより深く理解するための第一線の研究者・作家による書き下ろし解説、年譜、作家の世界をビジュアルに再現した作家アルバムなど、充実した編集です。