性愛・夫婦・親子・旅に見る平安女性の姿。
『源氏物語』や『枕草子』など平安時代の女流文学はゆるぎない人気を誇っていますが、当時の生活の実態が知られているとはいえません。長年、女性史を研究してきた著者は、史料を読み込むことで、性愛や結婚、子育てや旅などにおける平安女性の実像に迫ります。
対等に近かった男女関係が、古代から平安にかけて、どのように男性優位になっていったのか。女性から誘うこともあった男女関係が、いつ頃からできなくなったのか。「母性愛」の概念はいつから出てきたのか。天皇の母「国母」は、実際政治の世界でどのような役割を果たしていたのか、など。和泉式部や上東門院彰子のほか8人の肖像とともに、鮮やかに生きた女性たちの姿を浮き彫りにします。