何十年も昔から額ぶちの中にいる描かれた美しい少年。ある日、この少年と一匹のリスが出会った。リスと少年の心あたたまる淡い思い。画家がずっとあたためてきた不思議な世界を渾心の力で描いたファンタジー絵本。
誰も住んでいない館。そこには何十年も前から絵に描かれた少年がいた。額ぶちの中に入ったまま動くこともない。ある日、その家の中に一匹のリスが入ってきた。かわいい仕草のリスは、額ぶちの中の美しい少年に気づく。そしてリスと美少年の淡い交流が続きます。少年はそのリスに、ギリシア神話の虹の女神と同じ『イリス』と名前をつけました。かわいいイリスに、ある夜、突然の悲劇がおそいます。イリスは姿を見せなくなるのです。
『ダレン・シャン』シリーズのイラストで人気を博した画家・田口智子がずっと心にあたためてきたファンタジーの世界を絵本にしました。ラストシーンには、思わず微笑まざるをえません。画家の力量を十二分に知ることができる入魂の創作絵本です。