子どもの内面の理解、子どもとのかかわり方など、絵本には保育のヒントがつまっています。絵本を通して子育ての宝を探すエッセイ。
すてきな保育者たち、子どもの内面を理解する、大人の援助、自己を確立する、生きる力、の五つの章に分け、名作30冊の絵本を通して、子どもを理解し、子どもの成長にとって何が大事であるかを考えます。さらに、絵本に出てくる大人たちの、子どもとのかかわり方についても考察しています。
著者は四十年、保育の仕事につき、絵本については、保育者や母親たちと絵本サークルで研究会をもってきました。最近、あらためて、絵本には保育に通じる大事なものがいっぱいつまっていることに気づき、本書のかたちにまとめたものです。
1冊の絵本から、このように読みとる喜びが読者にも伝わってきます。著者の保育観を織りこんだ文から、読者が登場人物の思いや行動にわが身を重ねあわせ、こんな保育者、こんな大人になりたい、子どもってこうやって自己を確立し、成長していくのだなあという感慨をもたせる好エッセイです。