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――天才が見抜いていた日本人の本質
そうだったのか 手塚治虫
ソウダッタノカテヅカオサム
著者名 中野晴行
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 439611009X
判型/頁 新書判/256頁
価格 836円(税込)
発売日 2005/04/27

手塚マンガが焙(あぶ)り出す戦後60年の日本と日本人
『鉄腕アトム』から『ブラック・ジャック』まで――画期的論考の完成!

<本書に登場する手塚作品>
● 戦後復興期編
「鉄腕アトム」
「ジャングル大帝」
「リボンの騎士」
「ロック冒険記」etc.
● 高度成長期編
「0マン」
「魔人ガロン」
「バンパイア」
「どろろ」etc.
● 昭和元禄編
「人間ども集まれ」
「地球を呑む」
「人間昆虫記」
「火の鳥」etc.
● 幻想大国編
「きりひと讃歌」
「ブッダ」
「ブラック・ジャック」
「アドルフに告ぐ」
「陽だまりの樹」
「グリンゴ」etc.

■ 治虫もアトムも我々も、同じ<戦後>を生きていた
手塚治虫のデビューは昭和21年1月。それは敗戦によってリセットされたこの国がゼロから再スタートを切った直後のことだった。以来40余年、戦後日本の変化・発展と寄り添うように十万枚ものマンガを描きあげて逝った巨星。著者はその作品群を「アイデンティティの喪失」と「自分探し」という視点からあらためて分析する。そこには「作家」=「主人公」=「世相・社会」の相関関係が鮮やかに浮かびあがってきた。<この本の目的は「マンガ学」的に手塚マンガの研究をすることではない。あくまでも、手塚マンガをテキストとしながら、手塚を含めた戦後の日本人を考えることにある>(本文より)。第一級の研究家による画期的論考の完成!