JR西日本、JAL、雪印……
「これは、ちょっとまずい!」と思ったことを
そのままにしてませんか
“ほんのささいなミス”から起きた重大事故、事件を徹底解剖!
《内容の一部》
●JR西日本脱線事故の原因
●「ほんのちょっとしたこと」が積み重なると
●過去の教訓を忘れた日航と雪印
●アウトソーシングが引き起こした美浜原発事故
●「コンコルドの誤り」とは
●対応のタイミング―松下電器と参天製薬の差
●相次ぐ不正経理事件は、なぜ起きる
●有能な社員ほどチェックせよ
●和歌山カレー事件と女子中学生のレポート
■「これは、ちょっとまずい!」ことから重大な危機が
JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空……。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜(ひそ)んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻(ほころ)びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。