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あの世の名前は必要か
戒名と日本人
カイミョウトニホンジン
著者名 保坂俊司
在庫なし

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ISBNコード 4396110499
判型/頁 新書判/280頁
価格 858円(税込)
発売日 2006/08/30

戒名を見れば、仏教がわかる!
戒名の構造は? 誰がつける? つけるタイミングは? つけかたの法則は? 複数もてるか? 相場はいくら? ないとどうなる? etc.

<■日本独自に進化した「あの世の名前」>
仏教の葬式で死者が授(さず)かる戒名は「あの世の名前」として日本人に浸透している。しかし、インド由来の本来の戒名は「戒の遵守を誓った仏教信者が出家の際に授かる名前」である。なぜ生前の出家信者の証(あかし)である戒名が、日本では真剣な仏教信者でもない一般人の死者に用いられるのか。また本来、財力は戒名の格に関係ないが、日本では高い金を支払って戒名をもらうのはなぜか。それは古来から死の穢(けが)れを恐れてきた日本人が、仏教を世俗的に変化させ、時代を超えて受け継いできた文化の蓄積だと、筆者は主張する。戒名の存在意義を問うことは、仏教や葬送儀礼の歴史を理解するにとどまらず、日本人の死生観の真髄に触れることになるだろう。