定年から書く能力が開かれる
パソコンで、万年筆で、ボールペンで……
自分の好きな道具で、“自分のこと”から書いてみよう!
<内容の一部>
●「読書が趣味」というのは、恥ずかしい
●話す、読む、書く。書いてはじめて有終の美じゃないか
●「歴史」とは「記録」(書かれたもの)である
●同じテーマでも、書き方は無数にある
●書いて、はじめて自分の人生を発見・再発見する
●書くことは、もっともハードな活動の一つだ
●書いたって、赤字だよ。それでもいい!
●短文は三分割で書くにかぎる
●当たりをつけて、構成案=目次を作る
●締め切りが決まれば、一日のノルマが決まる ほか
■なぜ、執筆は最高の趣味なのだろうか
定年になって時間ができた。これまでの自分のことや社会のことなどを書いてみたい。そう考える人が増えている。けれどそれは簡単なことだろうか。いざ書き出してみると、難しい作業なのだとわかるでしょう。何かを書くためには技術がいる。本書は、書くための環境、心構え、ちょっとしたコツが詰まっている、執筆のための奥義書です。書くことを趣味とする生活は、人生の悦びを教えてくれ、充実した後半生を約束してくれます。書く生活は、ただ余生を送る生活とは違います。ハードな作業であり、常に緊張を強(し)いられます。だからこそ、何かを書き上げたときの喜びは大きく、自分自身の力強い支えになるのです。