〈空海(くうかい)が密かに唐から持ち帰った“四殺(しさつ)”を封印せよ〉という秘命が高野山から闇世界の事件処理人・孔雀明王美空(くじゃくみょうおうびくう)に下った。これを駆使すれば,いかなる者も殺せるといわれる“四殺”―“下法炉(げほうろ)”“餓蟇(がこ)”“飛狗(ひく)”“金剛拳(こんごうけん)”―厳秘(げんぴ)とされたその存在が何者かによって暴かれ,盗み出されたのだ。その結果,次々と流血の惨事が巻き起こされることとなった。恐るべき秘法“四殺”の実体とその行方は? 密教術の天才で無痛症の美空の活躍を鬼気迫る筆致で描く〈サイコダイバー・シリーズ〉第七弾!