〈マリーの掌は，山崎の硬直を感じとった。振りほどこうとした。びくともしなかった。マリーは泣きそうな子供のような顔をした。「なにする！」圧（お）しころした声で言った。揉みあった。山崎はマリーの耳朶を軽く咬んだ。「犯しに来た」その一言で，マリーは硬直した。病院の寝間着はあっさりまくりあげられ，ショーツに指がかかった。〉（本文より）冷酷無比の極道（ヤクザ）山崎が子持ちのフィリピン女性マリーを妻にした時，恐るべき運命がその幕を開けた…。当代一の異才が極限の愛と暴力を描き切った超衝撃作！