「もう、誰も倉阪鬼一郎を止められない!!」
書下ろし
菊地秀行氏 絶叫!
創業100年の印刷会社で恐怖の事件。
鍵を握る社のシンボル〈首のない鳥〉とは?
「世界の変容」へと挑んだ怪作。もう誰も止められない! 作家 菊池秀行
「印刷屋」と「得体の知れぬ恐怖」……どちらも倉阪鬼一郎の独壇場ともいうべき世界である。
そのせいか、作者の筆力は地底の魔物の援助(たすけ)を得たかのように燃え上がり、ついに「世界の変容」へ挑んだ。作者の選んだ破壊魔とは何か? 登場人物は、自分たちと世界を救えるのか? もう誰も倉阪鬼一郎を止められない!
同族経営で百年の歴史を誇る光鳥(こうちょう)印刷。校正者を務める辻堂怜子は、社が請け負った極秘文書を担当することになった。厳戒体制の下、窓のない部屋で仕事に就いた彼女は、上司からバッジを手渡される。絵柄は社のシンボル〈首のない鳥〉。裏はなぜか"13"という不吉な数字が刻印されていた。直後、元同僚が「狙われています、次は」と謎の言葉を残し失踪した。不安に戦く怜子。やがて、光鳥印刷にまつわる忌わしい過去が浮上した時、彼女の身に…。鬼才が放つノンストップ・ホラー会心作!