魔術乱舞
鬼才が描く「異界の新世紀!」
小鬼跳梁
井上雅彦、東雅夫、笹川吉晴、各氏驚愕!
殉職した父の遺志を継ぎ呪禁官になるべく葉車創作(ギア)は、養成校で授業、訓練に励んでいた。「呪術」が政治的経済的にも重要視される今日、呪禁官は違法呪的行為を取り締まる査察官だった。ギア達が国立呪禁センターを訪れた日、呪術廃絶を標榜する科学者集団ガリレオがテロを引き起こした。一方、不死者(ノスフェラトウ)と噂される蓮見も世界を支配する呪具の1つ「プロスペロの書」を狙いセンターを襲った。魔戦に巻き込まれたギア達に危機が …。古今東西の呪術が飛び交うハイパー伝奇、誕生!
東雅夫氏、井上雅彦氏、笹川吉晴氏大絶賛!
あの牧野修が、こんなにも爽やかで痛快無類なオカルト青春アクションを書くなんて …… これは天変地異の前兆なのか !?
── 東 雅夫(ホラー評論家)
魔術も贅沢、世界は蠱惑。センスはワンダーにして、御約束(モード)は聖なる森の如し。アデプト牧野が言祝(ことほ)ぐ円熟の魔法。── 拝呪! 快哉!
── 井上雅彦(作家)
立て、文系のつわものよ。今まさに変革の刻(とき)は来れり。科学教徒を追い散らせ。世界は言葉で出来ている。牧野の言葉で出来ている。
── 笹川吉晴(評論家)
〈著者のことば〉
ある日突然、オカルトと科学の立場が微妙に入れ違っている世界を思いついてしまいました。そこにはオカルトを悪用する犯罪を取り締まる捜査官、呪禁官なるものがあったりします。ここまで考えたら、どっと物語が溢れてきました。
凶悪な魔術師に過激な科学者。呪禁官に憧れる純粋な少年とろくでも無いその友人たち。それらが世界の命運を左右する事件に巻き込まれていく。うひゃー、面白い面白いと言いながら最後まで書き上げてしまいました。
この本を手にした貴方が私以上に愉しんでいただければ、と願っています。