遂に解禁!超人気シリーズ待望の学園小説
転校生の名は秋せつら
『魔王伝』から15年、甦る宿命のライバル!
<魔震(デビル・クエイク)>から7年、一人の転校生が足を踏み入れた時から、<区立新宿高校>は静かな狂いを見せ始めていた。彼の名は秋せつら。その超絶の美貌に学園全体が侵(おか)されたのだ。危機感を抱く教師たちの処分検討をよそに、高校近辺で十人の生徒が殺害され、せつらに容疑がかけられた。ライバル校<落合(おちあい)高>の裏で暗躍する真犯人の影。その者こそ、せつらの宿命のライバルだった…! <新宿警察>、メフィストをも巻き込み、修羅場と化した学園。孤高の人捜し屋(マン・サーチャー)の思春期の過去が今明らかに!
<著者のことば>
秋せつらの青春時代を描いてみたいとは、前から考えていたことだ。考えるのはいいのだが、いざまとめようとすると、何も出て来ない。あれこれ悩んだ末に、せつらではなく<新宿>の青春を描いたら、と思いついた。その日から、イメージが次々と浮かんできた。
学生服姿のせつら、その級友たち、そして、<旧区役所>に潜む白い医師。
もうひとり――彼もいる。
『青春鬼』は懐旧談ではない。それは<新宿>の魔性に彩られ、未来に向かって突き進む<新宿>の物語だ。