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越前岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
エチゼンミサキサツジンジケンリョコウサッカチャヤジロウノジケンボ
著者名 梓 林太郎
在庫なし

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ISBNコード 4396207417
判型/頁 新書判/240頁
価格 901円(税込)
発売日 2002/06/13

テレビ東京系“水曜 女と愛とミステリー”
ドラマ化で人気の茶屋次郎
美女絞殺の鍵は記憶喪失?
執念の追跡行で浮かぶ悲劇

福井・東尋坊(とうじんぼう)で旅行作家の茶屋次郎(ちゃやじろう)は、突如地元警察から殺人容疑で連行された。前日近くの雄島(おじま)で東京のOL・竹脇肖子(たけわきしょうこ)が絞殺(こうさつ)され、目撃証言と現場付近の駐車場に停(と)めていた車のナンバーから、茶屋が重要参考人として割り出されたのだ。やがて茶屋の取材の過程で、肖子の父親が三年前、何者かに襲われて頭部を殴られ、以来記憶喪失となっていた事実が明らかに! 二つの事件の関係は!? そして待ち受けるさらなる血の惨劇! ご存じ茶屋次郎の好評“岬シリーズ”円熟の第三弾!

<著者のことば>
私は書斎で小説の構想を練るのが不得手である。当然だが書斎には電話機があり、ファクシミリがある。原稿の締め切り日やインタビューを受ける日時を書いたメモが壁に貼られている。毎日、郵便物がドサリと届く。なかにはすぐに返事の必要なものもある。原稿はこれらのものに急(せ)き立てられながら書いている。 刺激が筆をはしらせるのだ。小説の構想というのは、ペンをかまえたからといって湧(わ)いてくるものではない。創造力をかきたててくれるのは、旅である。旅先のある場所に立って、そこに住んでいる人や旅行者を観察している。その人たちがなにを想い、なにを眺めているのかを想像しているうち、ストーリーがつながってくる。