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毒蜜 裏始末
ドクミツウラシマツ
著者名 南 英男
在庫なし

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ISBNコード 4396207484
判型/頁 新書判/240頁
価格 901円(税込)
発売日 2002/08/29

揉め事始末人(トラブル・シューター)・多門 剛(たもんごう)――人呼んで“暴れ熊”登場!
女は観音、ゼニは蜜

女性弁護士朝倉華奈(あさくらかな)の全裸惨殺体が発見された。彼女は揉め事始末人(トラブル・シューター)・多門剛(たもんごう)の恋人だった。凶行は彼女の裁判に絡んでの事か?犯人を自らの手で挙げるべく、裏社会で生きる多門の復讐行が始まった。やがて、華奈が“恩師に矢を向けなければならない”と洩(も)らし、悪徳コンサルタントの尾行記録を遺していたことが判明した…。恩師とは誰なのか? 尾行の理由は? 華奈殺害犯の正体は? 事件の裏に潜む悪(ワル)の存在が浮かび上がった時“暴れ熊”と恐れられる多門の怒りが爆発した!

<著者のことば>
社会が迷走しはじめて、すでに久しい。誰もが先行きに不安を覚え、なんとなく自身を失いつつある。悪と善が渾然(こんぜん)一体となった時代だ。孤高の騎士を小説の主人公に据えるのは、もはや古臭い。そんなことで、ぼくは十数年前から悪漢(ピカレスク)ハードボイルドを書き継いできた。数社で同時進行の形でシリーズ物を手がけてきたのだが、最初に読者に支持された主人公(キャラクター)は『毒密』シリーズの多門剛(たもんごう)である。巨身の始末屋は極悪人に対しては非情だが、女には優しい。ぼくが創出した主人公の中に、もうひとり魅了的な悪党(ワル)がいる。強請屋(ゆすりや)の見城豪(けんじょうすぐる)だ。本作品では、数々の伝説を持つ二人の悪のヒーローを“共演”させてみた。初めての試みである。