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長編求道小説 書下ろし
悶絶禅師
モンゼツゼンジ
著者名 広山義慶
在庫なし

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ISBNコード 4396207603
判型/頁 新書判/232頁
価格 901円(税込)
発売日 2003/03/24

痛快無比の娯楽アクション
ワルと美女は“昇天”させる!
豪腕悪知恵の怪坊主、登場――。
「公共事業」に群がる悪党どもを毟(むし)りつぶせ

禅寺住職・村井法源は特養老人ホームの完成を心待ちしていた。憧れの女性・神代彩果(じんだいあやか)が病身の母親と共にやってくるからだ。しかし、甘い夢は泡と消えた。施工業者が倒産、建設費融資を当てにした素封家(そほうか)・浜本も三億円を持ったまま失踪中だった。浜本の行方捜しを始めた法源は、彼が公共事業の口利屋(くちききや)・飯沢の借金保証人だったことを知る。だが、その飯沢は大物政治家の元秘書を惨殺し、自殺していた。事件の背後には、公共事業に巣くう魍魎(もうりょう)たちの影が。法源は金のにおいを嗅ぎつけた……。

<著者のことば>
公共事業にまつわる汚職事件が後を絶たないが、政・官・業が一体となって国民の血税をポケットに入れるというこの種の犯罪は、公共事業がなくならない限り絶えることはないだろう。では、税金をせっせと払っている一般庶民はどうすればいいのか。その答えを教えてくれるのが村井法源(むらいほうげん)。平成の河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)といわれる精力絶倫腕力絶大悪知恵抜群の禅坊主だ。今回は公共事業の情報を一手に握って、ゼネコンだけではなく地方の弱小建設業者までカモにして稼ぎまくる「調整ビジネス」の雄を向こうにまわし、十億の金をむしり取る。税金をむしり取られてばかりのわれわれ一般庶民に痛快この上ない一編をお送りする。乞うご期待。