新世紀ヴァンパイア・サーガ『龍の黙示録』最新刊
「この物語を書きたくて、たまらなかった」――篠田真由美
ヴァティカンの密使、甦る古代エジプトの邪王、聖杯……
不死身の吸血鬼・龍 緋比古(あきひこ)
最大の危機を透子(とうこ)は救うことができるのか!!
〈イエス・キリストの聖なる血を身に持つと称す、吸血鬼を抹殺せよ――〉西暦二〇〇〇年の暮れ近く、カトリックの総本山ヴァティカンから日本へと送られた黒衣の使者。彼はローマ教皇の密命を受け、刺客に与える報酬として、『究極の聖遺物』を携えていた。二千年の時を彷徨う龍緋比古に、最大の危機が迫る。宿敵ローマン・カトリック、さらに龍の血を渇望する古代エジプトの邪神がからむ三つどもえの闘いに、柚ノ木透子(ゆのきとうこ)もまた巻き込まれていく――大人気の超伝奇シリーズいよいよ佳境!
<著者のことば>
このシリーズは小説NON誌上に月刊連載しているのだが、長編を細切れに書くということが出来ない作者は、いつも連載開始前に最後まで書き上げてしまう。頭を切り替えなくて済むからその方が楽なのだ。そして今回は長編執筆速度の自己記録更新。七百枚近い原稿を二十日で脱稿した。ただ、これはやはり体に悪い。