美しき少女たちはなぜ戦うのか?
希望と再生を描く一大叙事詩
ベストセラー『炎都』の著者が切り拓く、壮大なる超ファンタジー開幕!
〈“この世界”は、まもなく終焉(しゅうえん)を迎える!?〉戦争による破壊とウイルス汚染から逃れた人々によって、二百年前に築かれた女性だけの地下都市。そこで平和に暮らす流砂(ルイザ)は、偶然、反政府組織の動きを知ってしまう。組織に捕らわれた流砂。住人たちが信仰する「神話」を否定し、地下から脱出する――組織の計画はまさに叛乱(はんらん)だった。流砂は親友の美沙(ミーシャ)と共に逃亡を試みるが、矢先、内戦が勃発。思念波戦争が始まった。破滅迫る時、明らかになる都市の秘密とは? そして少女たちの運命は?
<著者のことば>
終末SFと呼ばれる、現在の文明が滅びた後の世界を描いた物語は、昔からの憧れの世界でした。作家になって、いつか書いてみたいと思っていました。今回はファンタジーとしてですが、描くことができて幸せです。