「邪馬台国はどこですか?」を超える会心作
鯨統一郎、待望の新解釈発表!?
平安の都で世紀の謀反が発生
空海、黒幕探しに奔走す
<上皇がなぜ謀反(むほん)を起こしたのか探るのだ>弘仁(こうにん)元年(810年)、唐(とう)から帰国したばかりの若き僧・空海(くうかい)に帝(みかど)の依頼が舞い込んだ! 巷(ちまた)では謀反の背後に稀代(きたい)の悪女・藤原薬子(ふじわらのくすこ)の存在が囁かれている。空海は友人・橘逸勢(たちばなのはやなり)と調査に乗り出した。が、帝は空海のライバル・最澄(さいちょう)にも同じ命を下していたのだ。かくして始まった知恵比べ。上皇挙兵の直前、薬子が嵐山(あらしやま)を消したことが事件の鍵らしい。やがて導かれる驚愕の真相を暴くのはどちらか? そしてすべての真実は、いろは歌に隠された……。
<著者のことば>
もう一つのいろは歌である<かたらむ歌>を発見したことが、この物語を書く大きな動機となりました。