待つのは破局か、虚無か。超伝奇巨編!
空海(くうかい)は何を秘したのか!?
黄金、力(パワー)、秘法…熾烈(しれつ)な争奪戦にクライマックス近し!
<蓬莱(ほうらい)山の黄金、鬼道(きどう)の力、そして空海の秘法"四殺(しさつ)"を手中にした者が覇者となる>1200年の昔、空海は何を秘したのか!? 封印がまさに解かれんとする今、東北で腐鬼(ふき)の末裔(まつえい)三家が対立を激化させ、鬼道の鍵を握る鬼奈村典子(きなむらのりこ)の行方も依然謎のままだった。同じ頃、箱根山中では四殺の一つ"飛狗(ひく)"によって誕生した「超犬」が、殺戮(さつりく)の嵐を呼んでいた! 精神(サイコ)ダイバーの九門(くもん)と毒島(ぶすじま)、天才僧美空(びくう)らと、空海とともに復活した黒御所(くろごしょ)の激突の刻(とき)は近づく! 待つのは破局か、虚無か! 驚異の超伝奇、最新刊!
<著者のことば>『新・魔獣狩り9 狂龍編』をお届けしたい。
九門鳳介(くもんほうすけ)の出番が少ないが、これは、いずれ、ラスト近くなってたっぷり出ることになっているので、今は他の登場人物たちに物語の進行をまかせているからである。
ラストは、当然ながら、精神(サイコ)ダイビングのシーンをたっぷり、ねちねちと書くつもりでいるのだが、鳳介が、いったい「誰」に精神(サイコ)ダイビングすることになるかは(もちろん決めているのだが)、その時のお楽しみである。
あと三巻も書けば、この長大な物語もようやく終わることになると思うのだが、それまでは、このパトスを維持できる自信がある。