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長編旅情ミステリー 書下ろし
石見銀山街道殺人事件
イワミギンザンカイドウサツジンジケン
著者名 木谷恭介
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 4396208022
判型/頁 新書判/232頁
価格 901円(税込)
発売日 2005/08/29

宮之原警部シリーズ最高傑作!
「2008年、国家破産――!」
日本の危機を謳(うた)う
ファンドマネージャーが殺害
偽装されたインターネット心中の背後に怪しい投資話が……

〈2008年、日本は国家破産する〉と謳(うた)う投資ファンドに騙(だま)された。広島県吉舎(きさ)の旧家友野(ともの)家を訪ねた東京の古美術商はそう切り出した。応対した多香子(たかこ)は、兄・卓也(たくや)が怪しい投資会社に勤めていることを知る。なぜそんな詐欺まがいの仕事に? 不安を抱く多香子に、翌日、卓也が石見(いわみ)銀山で心中したという知らせがはいる。卓也にはディスカウント店放火容疑がかけられていた。心中を装った殺人では? 多香子は宮之原警部に捜査を依頼。放火事件の陰に株売買にからむ疑惑が浮上した……。

〈著者のことば〉この数年、日本は国家破産するという本がブレイクしている。50冊やそこらはでているのではないだろうか。はじめのころは破産する年が2003年だった。それが、いまでは2008年に変わったが、とにかく日本が国家破産する日は目前に迫っている。
そんなの悪い冗談だよと、いい切れないものを日本が抱えていることは確かで、それをミステリーにしたのが、この小説だ。物語を楽しむと同時に、日本が国家破産するプロセスにも目を向けていただきたい。