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ソウルドロップ・メモリアノイズの流転現象
ソウルドロップメモリアノイズノルテンゲンショウ
著者名 上遠野浩平

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※在庫について
ISBNコード 4396208057
判型/頁 新書判/272頁
価格 922円(税込)
発売日 2005/10/11

“魂の一滴(ソウルドロップ)”と引き替えに命を奪う―――!
神出鬼没の謎の怪盗 vs 異能の私立探偵
話題沸騰! 好評“ソウルドロップ”シリーズ第2弾!

〈あの事件は終わっていない――〉
私立探偵・早見壬敦(はやみみつる)は、禿猿山(はげざるやま)で出会った不思議な人物から謎の言葉を聞く。杜名賀(もりなが)家の離婚問題調査で長女の過去に興味を抱き調べている時であった。その山は、二十年前一家を襲った惨劇の舞台だったのだ……。一方同じ頃、杜名賀邸では庭が爆破され、怪盗“ペイパーカット”の予告状が発見される。神出鬼没の怪盗を追うサーカム保険の調査員(オプ)伊佐俊一(いさしゅんいち)と千条雅人(せんじょうまさと)が現場に急行、生命と同価値(キャビネッセンス)のものを奪う怪盗の標的が早見ではないかと不安を抱くが……。

<著者のことば>
それはきっと些細な、かすかな雑音にすぎないのだろう。でも、その音はいつでも耳の奥にこびりついている……誰にでもある、忘れてしまいたい想い出。いっそ綺麗さっぱりなくなってほしいのに、でもなんとも思わなくなったらきっと寂しいのだろうな、と思うような――というわけで今回はそういう記憶についての物語である。古来より因縁(いんねん)の続く山で二十年前に起きた残虐な殺人事件の謎と、生命と同価値(キャビネッセンス)の宝を盗む怪盗、それを追う者と機械が絡み合う混迷の中、人々は何処に真実を見つけるのか。心の中で鳴り響く異音は不協和音となって軋(きし)みをあげて、そしてそれを静かな音楽にしようとするのは不思議で奇妙な“私立探偵”で――。