20年の沈黙を破り、生体強化戦士(バイオニック・ソルジャー)・南雲秋人復活!
最悪の敵“反(アンチ)キリスト”を迎え魔人たちの戦いが再び始まった…
興奮につぐ興奮! これぞ超伝奇バイオレンス
〈救世主グレコに会いなさい〉愛する女を失った十和田湖底の死闘から二十年、幽鬼のごとき日々を過ごす生体強化戦士(バイオニック・ソルジャー)・南雲秋人(なぐもあきと)に、謎の美女シモーヌは命じた。殺しも辞さない狂信的な教団をめぐり、南雲は再び戦いの渦中へ巻き込まれてゆく…。一方、日本政府と米国は人類に迫る未曾有(みぞう)の危機を避けようと密かに動き始めた。予言された最悪の存在“反(アンチ)キリスト”の誕生と関係が!? “生ける死者”瓜生義龍(うりゅうよしたつ)、そして第二、第三の生体強化戦士の不気味な行動。魔人たちの新たな戦いの行方は?
〈著者のことば〉
『魔界行』完全版に続いて、『新・魔界行 魔群再生編』をお届けする。初のアダルト・ノベル『魔界行』に叩きつけたものは、情熱でも野心でもなく、社会への憎悪と怨嗟(えんさ)だったような気がする。だとすれば、『新・魔界行』に描かれる二十年後の主人公たちの姿は、作者のそれに重なるのかも知れない。
狂気を孕(はら)む凶器のようだった作者が、いまはどう変わったか、二十年ぶりの魔人たちの復活物語とともに、お読みいただきたい。この作者、前より危(やば)いなあと思わせたら、私と『新・魔界行』の勝ちである。