時空を越えた“大仕掛け”!
因習の村の惨劇が、名僧の真実の姿をあぶりだす――
聖人・親鸞、最大の秘密とは!?
歴史の謎を求め旅する六郎太(ろくろうた)と静(しずか)。親鸞縁(ゆかり)の寺で、浄土真宗(じょうどしんしゅう)中興の祖蓮如(れんにょ)が二人に語ったのは、ある村での陰惨な連続殺人事件だったーー。豪農五条丸(ごじょうまる)家に婿入りした寛八郎(かんぱちろう)。美しい妻・葵(あおい)との、何不自由のない暮らしのはずが、周囲には不穏な空気が漂っていた。奇妙な因習、禍々(まがまが)しい儀式……そこは独自の神を祀(まつ)る異端信仰の村だったのだ。そして惨劇は起こった。使用人が謎の鎧武者(よろいむしゃ)に殺されたのだ。財を狙う盗賊か? 邪教の民(たみ)への警告か? 蓮如が旧家の秘密を暴(あば)く時、六郎太は時代を超えた、もう一つの“大仕掛け”に気づく!
〈著者のことば〉
あなたが見ているものは幻かもしれません。