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殺戮の世界史
サツリクノセカイシ
著者名 著/A・L・サッチャー 訳/大谷堅志郎

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ISBNコード 4396312423
判型/頁 文庫判/472頁
価格 765円(税込)
発売日 2001/02/09

どれだけの血潮を流せばいいのか
朝日新聞読書欄も絶賛の人気シリーズ、最新作!
「歴史的人物を総登場させ、激動の世紀を絵巻物のように再現」(00・11・19)
原爆、冷戦、文化革命……

1945年4月30日、ヒトラーが自殺し、ヨーロッパでの未曾有の大量殺戮は終わった。が、それは冷戦突入という新たな悲劇を示唆していた……。スターリン、ガンジー、ホー・チ・ミンらが織り成す、壮大かつ凄惨な歴史絵巻。

●今、見つめ直す二〇世紀に流れ続けた血潮
 第二次世界大戦後の日本は戦争を放棄し、平和の中に暮らしてきた。しかしこの間、アメリカ人は「ベトナム戦争」で、イギリス人は「フォークランド戦争」で、フランス人は「アルジェリア独立戦争」で血を流した。「朝鮮戦争」、「文化大革命」、「印パ分裂」が同じ国民を引き裂き、隣人の間で大量の血を流させた。「熱戦」のあとには「冷戦」が続き、東西の壁、南北の壁、ゲットーや収容所の壁をはさんで、撃ち合いは繰り返された。
 新世紀を迎えた今も、中東に、バルカンに、アフリカに、インドネシアに殺戮の火種は消えない。二〇世紀はまだ燃えつきていないのである。(「訳者まえがり」より)