こいつらがいたから、歴史は面白い!
友達にはしたくない 石田三成、大塩平八郎…
上司にはいやな男 織田信長、源義経…
困った人にも「五分の魂」明智光秀…
あの人って、こんな人だったの?!
▲源義経(みなもとのよしつね)は〃戦さの天才〃ではなかった▲明智光秀(あけちみつひで)の使命感が招いた本能寺の変▲庶民感情が読めない大塩平八郎(おおしおへいはちろう)▲維新のヒーロー・西郷隆盛(さいごうたかもり)の光と影……英雄たちの知られざる実像に、斯界(しかい)の第一人者が鋭く迫る!
●日本史の新しい尺度「困った人」――「はじめに」より
歴史というものは単純で薄っぺらなものではなく、簡単には割りきれないところにおもしろさがあるのではなかろうか。善人か悪人か、勝者か敗者かといったものさしではなく、別の見方の尺度も必要なのではないかと私は考えている。その一つが、本書で取りあげようとしている「困った人たち」という概念である。
実際、「困った人」なんだけれども歴史を動かした、あるいは、歴史を騒がせたという人は何人もいる。また、逆にいえば、善か悪かだけでは振り分けられない個性的な人物がたくさんいるからこそ、日本の歴史は奥が深く、おもしろいのかもしれない。