言霊というキーワードで現代を解剖し、「国際人」の自己矛盾を見事に暴く
小林よしのり氏絶賛!
「国際人」の自己矛盾を見事に暴く 小林よしのり
将来の指針を打ち立てる際には、自己を冷静に見詰め分析するという自分との対峙が必要になる。それは国という単位でも変わらない。
現在日本が抱える国際化というジレンマにしても、安易に国際人を気取る進歩的な人間の多くが、平和を唱えさえすれば平和が訪れると確信している。その確信は、国際的リアリズムからは遠く掛け離れた、日本人の特殊な信仰でもある言霊主義によって成り立っているらしい。「国際人の言霊主義」。この自己矛盾を、井沢氏は見事に暴き出した。
言霊というキーワードで現代を解剖していく井沢氏の手法は、歴史や民族の特性までをも見据えた深い内省を、今この日本が必要としていることを示唆するものである。
本書では、言霊が現在の政治・経済・社会、そして報道・危機管理などの分野にどれぐらい深い影響を与えているか、できるだけ具体的に分析していこうと思います。言ってみれば前作は理論編、この『言霊II』は応用編です。
(「まえがき」より)