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陰陽師たちが支配した京都
平安京の怨霊伝説
ヘイアンキョウノオンリョウデンセツ
著者名 中江克己
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 4396312709
判型/頁 文庫判/264頁
価格 607円(税込)
発売日 2001/09/03

現代でも不思議な現象はあるが…
紫式部、清少納言の時代に起きた
「物怪」「百鬼夜行」の数々!

▲紫式部が目撃した物怪の正体 ▲白河天皇を襲った八万四千匹の鼠 ▲菅原道真が起こした怨霊事件 ▲鬼が人を食う事件の恐怖 ▲赤子を狙う山科の鬼女 ▲不思議な予言をした賀茂忠行──華やかさの陰で起こる怪奇!

平安の闇にひそむ怪異を垣間見る
 新たな都、平安京は、その名の「平安」とは名ばかりで、じつに恐ろしい都だった。怨霊の祟りなど不安が渦巻くなかで、安倍晴明賀茂忠行といった陰陽師たちが超能力を発揮して活躍する。
 人びとは現実に起こった不可解な出来事を怨霊の仕業と考え、その存在を疑わなかった。いまの人びとにとって信じがたい出来事も平安京の人びとにしてみれば事実であり、神秘的な恐ろしいことだった。疫病の流行や洪水、旱魃、地震、雷なども、怨霊の仕業であると信じていた。
 なかには信憑性の疑わしい話もあるが、だからといってすべてを創作とはいいきれない。本書は平安の闇にひそむ怪異の世界を、垣間見せてくれるにちがいない。(「まえがき」より)