『道元の読み方』『良寛の読み方』に続くシリーズ第3弾!
悩んだらこの方法をやってみろ。
嘘だと思う前に、まず始めてみろ!
「わしの云うことが嘘だったらこの首をやる」
素直にいおう。七年ほどまえ私は、原因不明の不治の病に似た症状で、絶望していた。私は、そのとき白隠禅師に救われたといってもいい。手のつけようもない病で藁(わら)をもつかむ心境でひらいた頁(ページ)には「わしの云うことをやってみろ。わしの云うことが嘘だったらこの首をやる」といわれている。
しかも、その秘法というのが「呼吸法」と「内観法」だ。心を腹にあつめて静かに複式呼吸をするだけだ。いま、原書を片手に自分の本を読み直し内観法にとりくむ決心をした。
白隠さんは私たちの幸せを願って生涯を賭(か)けた。その極意は、心身の一致、丹田(たんでん)呼吸法をます始めよということだった。こういうと簡単に聞こえますが、背景には東洋5000年の歴史があり、釈尊(しゃくそん)の教えの道があったのです。
(「はじめに」より)