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語りつぎたい、日本の心と技と美しさ
宮大工 千年の知恵
ミヤダイクセンネンノチエ
著者名 松浦昭次
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 4396313055
判型/頁 文庫判/240頁
価格 597円(税込)
発売日 2002/10/10

永六輔氏推薦
古(いにしえ)の大工の技術の高さがよく分る。
この本は一級品です。

もしも五重塔や本堂の「軒(のき)の線」が真っ直ぐな直線だったとしたら、はたしてそれらの建物に美しさをお感じになるでしょうか。伝統的な日本の社寺建築の美しさの根源は、端に近づくにしたがって緩やかに反っていく、華麗な「軒反(のきぞ)り」にあります。そして、昔の大工の知恵と技術が一番詰まっているのも「軒反り」なんです。コンクリートや鉄骨であれば、どんな曲線を作るのも自由自在でしょうが、木を組んで美しい曲線、「軒の反り」を出すにはとても高度な技術が必要になります。(まえがきより)

古典とか、伝統技術は一級品という意味なのです。 永六輔
昔の大工の智恵、技術を知るには、この本は一級品です。
建築のことを知らない素人が読んでも、
昔の大工の技術の高さ、「千年の智恵」というものがよくわかる。
それに、この本とあわせて幸田露伴の名作、『五重塔』を読めば、
社寺・仏閣を見て歩くのがさらに楽しくなります。
古い建物に込められている職人の技術と心意気が、
伝わってくるようになるはずです。
宮大工にかぎらず、今は職人とその技術が
失われるという危機に直面しています。
尺や寸で造られた建物の修理にも、
メートル法を使えという計量法や、
日本の木造建築にそぐわない建築基準法がまかり通っている。
この本でも松浦氏が行政の愚かさを嘆いているけれども、
建築学者達は真摯な姿勢で耳を傾けて欲しいですね。