彼らを知らずに、東照宮は語れない
狩野探幽 平面を立体にした男
天海 家康を神にした陰陽師
小堀遠州 ルネサンスの導入者
本書は、造営にかかわった三人のプロデューサー、狩野探幽(かのうたんゆう)・南光坊天海(なんこうぼうてんかい)、小堀遠州(こぼりえんしゅう)に光をあてるという、従来とは異なる切り口から、東照宮の謎と魅力に迫りたい。あの極彩色にはどんな意図が秘められているのだろうか。(「プロローグ」より)
ここには、誰も知らなかった日光がある
・陽明門はなぜ豪華絢爛なのか
・狩野探幽の野望――絵画作品の立体化
・聖域を守護する五つの色
・家康を宇宙全体の神にした「太陽の道」
・江戸幕府お抱えの陰陽師・南光坊天海(なんこうぼうてんかい)が意図したもの
・「三猿」が造られた真の狙いとは?
・江戸城・東照宮―南北線六度のずれは何を意味するのか
・東照宮のそこかしこに見られる「黄金分割」とは?
・本社社殿や千人枡形に見られるルネサンス建築の影響