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今、世界が注目する
「日本文明」の真価
ニホンブンメイノシンカ
著者名 清水馨八郎
在庫なし

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ISBNコード 4396313144
判型/頁 文庫判/280頁
価格 607円(税込)
発売日 2002/12/12

「世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。それにはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない」
アインシュタイン
「日本にない物は何もない。ただ一つないものがある。それは『日本』だ」
バーナード・リーチ
「21世紀は日本文明が世界をリードしなくてはならない」
オリヴィエ・ジュルマントマ

我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国をつくっ ておいてくれたことを――アインシュタイン
「日本にあって世界にないもの」を抽出することで、自然 と共生し寛容を旨とする日本独自の姿が見えてくる。今 こそ、本来の日本を再発見し、日本人に生まれたことに、 自信と誇りを取り戻そう。

日本という国の不思議さ    三浦朱門
 日本が世界史に遅れて登場した理由は、その必要が十九世紀 に入るまで存在しなかったからである。日本人は僅かに大陸の 存在を意識する程度で、日本的なものを育て、その本質を徐々 に形成してきた。
 しかし必要とあれば、私たちは常にその存在を主張し、外界 に見事に対応してきた。それを可能にしたのが日本文化で、そ の中心となる神道は前宗教的な姿を秘めながらも、世界宗教に 柔軟に対応しつつ、なお日本の民俗性の中心となっている。  この本はそういう日本の不思議さを、様々な角度から取り出 していて、日本文化を忘れがちな、近頃の若者への良き啓蒙書 になるであろう。

日本文明を再認識、大へんな成功作  明星大学教授 小堀桂一郎  日本文化の独自性、創造性を検証する論文といふと、とかく 高度に専門的な理論や難解な学説に依拠して語つたり、或いは 国粋主義的感情の発散に傾いたりしがちである。
 ところが、本書は、同じ東アジアに発生しながら、日本文化 が大陸や半島のそれとは如何に隔絶した独特の性格のものであ るか、又それ故に如何に豊かな将来の可能性を秘めたものであ るかを、南北に長い列島の風土、「手」の役割の重視、正確な時 間感覚の由来、日本語とその文字の機能性、神社の森に代表さ れる自然神信仰といつた身近な材料を使つて、実にわかりやす く、公平且つ明解に説き明かしてゐる。
 これは日本文明の従来見落とされがちだつた貴重な価値を再 認識させる、大へんな成功作である。