“人生の達人”たちに会いに行く
――アナウンサー遠藤泰子さん絶賛――
「人に会いたくなる、旅がしたくなる不思議な本」
<先輩、後輩、旅先で。忘れられない言葉の数々>
●「食という字を書いてみてください。人の下に良いと書くでしょう。人に良いのが食なんです」
(服部幸應さん)
●「日本の土ほど、豊かな実りを生むものはありませんよ」
(野坂昭如さん)
●「あたしね、この世ならざるものって、好きなのよ」
(岸田今日子さん)
●「キツツキは休まないから疲れない。リズムを変えるから疲れるんです」
(大下英治さん)
●「戦争で不幸になるのはいつも権力から遠いところにいる者たち」
(愛川欽也さん)
「鞄(かばん)は古くなったときに、品質の良し悪しが分かります」
「最近の教育は、ヤゴを真水で育てるようなもの」・・・・・・
1年の300日を旅している永さんが、旅先で出会った“人生の達人”たち。今だからこそ伝えたいその言葉。
<最高の聞き上手を唸(うな)らせた言葉たち
アナウンサー 遠藤泰子(えんどうやすこ)>
「永六輔さんは意外と無口である」、と言ったら何人の人が信じるだろうか?
TBSラジオでは10分番組が1万回を越え、5時間、6時間の生放送も当たり前、9時間喋り続ける会だってネタが尽きる事はない。話術の天才、言葉が溢れ出てくる人と言われる永さんだが、普段は語られる言葉にじっと耳を傾けている事が多い。旅の車中で、職人さんの仕事場で、病院、お寺、牧場、駅前の食堂でと、何処でも見事な聞き役に。この本には最高の聞き手永六輔さんが面白がった言葉がいっぱい詰まっている。人に会いたくなる、旅がしたくなる不思議な本である。