[ベストセラーの第2弾登場]
知れば知るほど味わい深い、童謡の真実!
「月の沙漠」歌の舞台はどこ?
「汽車ポッポ」時代が歌詞を変えた!
童謡ブームを巻き起こした、ベストセラー第2弾!
●「花嫁人形」花嫁御寮はなぜ泣くの? ●「月の沙漠」歌の舞台は意外にも…… ●「汽車ポッポ」時代が歌詞を変えた ●「通りゃんせ」行きはよいのに帰りはこわい? ……現地取材と新資料によって明かされる、さらなる謎
<黒柳徹子さんとの対談で噛みしめた、童謡の深い意味>
この本の単行本の発売直前に、「徹子の部屋」に出演させていただいた。「しゃぼん玉」は、はかなく消える子供の生命をたとえたと、私は前作『童謡の謎』で書いた。医療が発達していない遠い昔の話として取り上げていた。しかし徹子さんは、こうおっしゃられた。「現在、世界中で子供が一番死なない国が日本なんです。でも世界ではまだまだ医療の遅れや戦争で子供の命が失われているのです」。
ユニセフの親善大使でもある黒柳さんは、まるで昔生まれた日本の童謡と世界の情勢とを重ね合わせるかのように、涙ぐみながらお話ししてくださった。衝撃だった。改めて、いや、だからこそ子供が歌ってきた童謡に潜んだ意味をこれからも深く調べなくてはいけない、そして広く伝えて行きたい、そう思った。(「まえがき」より)