<石原慎太郎氏推薦!>
130年前の日本人――
彼らは世界から何を学び、
世界は彼らの何に驚嘆したのか!?
明治4年、岩倉具視を団長とする遣米欧使節団が横浜を出港した。近代国家の青写真を描くため、大久保利通、伊東博文らも参加したが、1年10ヶ月もの壮大な旅となった。欧米人が驚嘆した、彼らの“堂々たる”態度とは? 石原慎太郎氏絶賛の話題の書、ついに文庫化!
<私たちが私たち自身を取り戻すために>
石原慎太郎
岩倉使節団の外国での去就をつぶさに眺めると、彼らが祖国の運命を背にしながらいかに毅然とことに処したかうかがえる。
我々はこの今こそ、私たちのごく近い祖先の者たちが示した、彼らを初めて目にした者たちもが心打たれた、国を背にして胸を張り祖国への情熱の故に真摯(しんし)で敬虔(けいけん)で豪胆な日本人の姿勢を取り戻さなくてはなるまい。
今日の日本の、自己主張の欠落した国家としての主体性を欠いた姿をかつての先人たちはどんな目で見守っていることだろうか。私たちが私たち自身を取り戻すために、これほど格好な啓示としての著作はない。(「推薦の辞」より)