何が幸いか何が強さか何が愛か
聖書から得る、かくも多くのもの
聖書の話をするということも、考えてみれば、かなり恐ろしいことなのですが、それを充分に知りながら、やはり私は語ることにしました。私自身があまりにも多くのものを聖書から得たからです。それはもちろん信仰深い人の神への近づき方でなければ、神学者の深い造詣とも違います。しかしとにかく私は聖書によって自分を創られました。これほど画期的な変化はありませんでした。
そんな劇的な変化を語らないということもまた、私は作家としての自分の職務を果たさないで死ぬことになるかもしれないと考えたのです。
――本書「はじめに」より
第1章 イエスの誕生
第2章 山上の説教(1)何が幸いか
第3章 山上の説教(2)理性の愛
第4章 山上の説教(3)神のみに知られる
第5章 十二使徒を送る
第6章 イエスの奇跡
第7章 イエスのたとえ話
第8章 イエスと女性たち
第9章 イエスの受難
第10章 イエスの死と復活
第11章 パウロの回心
第12章 平和を求める祈り