不肖・宮嶋、戦場を目指す
「あ、あかんわ…、何人か死んどる、これ」
行くも地獄、戻るも地獄!
●生きて還って来られるであろうか●パスポートを取り戻せ●アフガン到着第一声●食え、さもなくば死ね●疲労の限界を超えると人間性が変わる●至近距離に「地雷を埋めた」●千尋の谷をボロボロのトヨタで(目次より)
<たった一人で舞い降りた国は…>
この本は雨後のタケノコのごとく出版されたアフガン本の中で、最もエエ加減で下品な部類に入るであろう。まぁ、アフガン本の最後っ屁みたいなもんである。御本家で映画にもなった『鷲は舞い降りた』とは似ても似つかぬトンデモ本である。ジャック・ヒギンズ先生もさぞやお嘆きであろう(早川書房のみなさんも赦してね)。
しかし、儂も舞い降りたのである。たった一人で、「ノーブル・イーグル作戦」を取材するために。御本家の主人公シュタイナー中佐には十五名のコマンドがおったが、ワシは一人だったのである! シュタイナー中佐が舞い降りたのは文明国だったが、ワシが舞い降りたのは原始的な砂漠の国だったのである! (「まえがき」より)