戦国時代の「真実」が見えてくる
僧侶は第一級の学者であり、政治家だった…
<ビジネス社会にも通じる、トップとブレーンのあり方>
戦国時代の名僧・高僧は、当時の第一級の学者であり、科学者でもあった。軍事技術や兵法をきわめている者もいたから、武将たちのブレーンとなる資格は十分に備えていた。本書は、そのような組み合わせ6例を分析する。
彼らはいかにして、激動期のリーダーを支えたか
●足利尊氏の陰に夢窓疎石(むそうそせき)―もっとも理想的な相互補完関係
●今川義元の陰に太原雪斎〔たいげんせつさい)―智謀智略をめぐらし、なまぐさい政治にも参画
●武田信玄の陰に快川紹喜(かいせんじょうき)―常勝軍の原動力となった「人脈力」
●毛利氏の陰に安国寺恵瓊(えけい)―すぐれた外交手腕と瞬時の大局的判断
●徳川家康の陰に天海―人柄で信頼を得、トップの精神的支えとなる
●柳生宗矩(むねのり)の陰に沢庵宗彭(たくあんそうほう)―二人三脚で新しい価値観を創出