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宝生寺五重塔はいかにして蘇ったか
木と語る 匠の知恵
キトカタルタクミノチエ
著者名 松田敏行

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 439631406X
判型/頁 文庫判/264頁
価格 628円(税込)
発売日 2006/06/12

平山郁夫氏推薦
「先人たちの知恵と木造建築への思いの深さ」
法隆寺、唐招提寺、室生寺……古都に息づく木の文化

「軒反(のきぞ)り」の壮麗さ、「垂木(たるき)」の美しさ、「檜皮葺(ひわだぶき)」の幽寂…室生寺五重塔や唐招提寺宝蔵、薬師寺東塔など、40年以上にわたって文化財の保存修理に携わってきた著者が、古寺に込められた日本人の悠久の知恵を語る。

<日本の「木造建築」と古(いにしえ)の匠(たくみ)の知恵を知る
平山郁夫(ひらやまいくお)>
 室生寺五重塔は、私も若い頃からよく通った、それは可憐(かれん)で美しい塔です。室生の山並に囲まれて、初夏の石楠花(しゃくなげ)、冬の雪景色など、四季それぞれに違う美しさを見せてくれます。
 そんな塔が平成十年の台風で無惨(むざん)に壊れてしまいましたが、松田さんや多くの人の力で見事に修復されてよみがえりました。
 日本の木造建築というのは、古代から営々(えいえい)と、匠(たくみ)や社寺(しゃじ)を大切にする人々の心で、大事に修理されて現代まで伝わった、世界に誇る文化財です。古の匠や先人たちの知恵、木造建築に対する思いの深さがしみじみと伝わってきて、次の世代へとこの貴重な文化財を伝えていくために今、何が大切なのかを、もう一度考えさせられる素晴らしい一冊です。