支持率だけでは計れない、「総理の器」
「歴代首相の系譜」が鮮明にする次のリーダー像とは?
<議会政治百年、日本の政治成熟度を検証する>
歴代首相56人、小泉純一郎で第7世代に/家長型リーダーと予言者型リーダー/宰相に必要なのは、英語力よりも胆力/「治者の論理」とは何か/「国民より国家が大事」という見識/指導者は大衆といかに向き合うか
<この国を存続させるために、今求められるリーダー像>
これまでの日本では、首相は与党や議会やメディアなどの「誰か」が勝手に選ぶものだった。そういう首相と、直接民主主義的なメンタリティによって選ばれる首相とでは、当然、性質も役割も異なるはずである。
では、それはどのようなリーダーなのか。この国は、これまでどのような宰相を選んできて、これからはどのような宰相を必要としているのか。そもそも、宰相とは何なのか。国民の政治的メンタリティが大きな転換期を迎えている今、私たちはこの国の宰相のあるべき姿をあらためて問い直してみるべきだと思うのだ。
(「まえがき」より)