これが日本人の「最大の強み」!
日本の商習慣は世界に広がる
「道徳」と「経済」は不可分の関係にある
●道徳の高い国は、経済発展などたやすい→明治維新の日本
●日本人の金銭道徳→「端」(はた)を「楽」(らく)にするため「働く」
●道徳の低い国は、必ず滅びの道をたどる→今後のアメリカ
●資本主義の金銭道徳→自分だけが神の祝福を受ければいい
<日本の最大の強みは、世界に冠たる道徳力>
これまでは「数字」による経済指標ばかりが注目されてきたが、今世紀は「道徳」から経済を見ていくことが重要になる。昨今のアメリカには、この「道徳の低下」が起きているがその影響が及ぶところは大きいだろう。
翻(ひるがえ)って日本には、一本筋の通った道徳力がある。明治維新後、短期間で列強に伍(ご)するまでになったことも、第二次世界大戦後の復興も、道徳力によって「相互信頼社会」を作り上げていたからにほかならない。日本の底力は、この相互信頼社会の土台・土壌にある。この土壌があれば、再度の経済発展はたやすいことだと思う。
(「まえがき」より)