大親友との25年ぶりの再会
わずかな違和感が、やがて恐怖へと──
女の“友情”は一周回って“憎悪”に変わる…?
〈「いやだ。わからない? そんなに私、変わった?」良美(よしみ)はそう聞きながら、走り寄って来た。小夜子(さよこ)はやっとの思いで笑顔を作った。これがあの、魅力的だった結城(ゆうき)良美であるとはとても信じられなかった〉
花形心理学者・諸井(もろい)小夜子は、中学時代の無二の親友と25年ぶりに再会した。が、喜びも束(つか)の間(ま)、直後から恐怖に悩まされ始めた……。(「会いたかった人」より)