＜三本の矢＞のエピソードでも知られている毛利元就は、戦乱の世に、所領わずか2万3千石の小大名の次男として生まれた。そして生涯、200度以上の戦いを経て、中国10カ国を平定し大大名へとのし上がる。しかしこの稀代の名将は、なぜか一度として天下取りを目指すことはなかった。それはなぜなのか？受けの天才の隠された真意に迫る長編歴史小説の傑作。