聖にして賤、夜叉にして天女
「幕末にも陰陽師は暗躍していた! その不気味さ、一気に読んだ」東京・栄松堂書店 店長のお薦め!新居英幸氏
徳川幕府最後の秘策、それは将軍家茂(いえもち)へ皇女和宮(かずのみや)を降嫁させ、公武合体策を進めることであった。その計画を阻止すべく、皇女奪取を狙う薩長勢力に対し、影武者として招喚された清冽な美少女・八瀬(やせ)。和宮に生き写しである彼女こそ、類(たぐ)い希(まれ)なる"女陰陽師"であった! 京から中山道を辿る和宮降嫁道中に続発する奇奇怪々とは? 虚と実の皮膜を抉(えぐ)る、傑作時代伝奇!