上州、江戸を震撼させる
闇の刺客・矢月繋(やづきつなぐ)見参!
一殺、三百両
冷酷無比の殺戮(さつりく)・掠奪(りゃくだつ)・凌辱(りゅうじょく)で恐れられる童鬼(わらべおに)とその一党が、上州を震撼させていた。「童鬼を殺してほしい」滝瀬(たきのせ)村の住人たちの懇請に、矢月繋(やづきつなぐ)が頷(うなず)いた。三百両の報酬でいかなる殺しも請け負うのだ。十代将軍家治(いえはる)を巡る機密保持のため一家を抹殺され、恐るべき刺客として生まれ変わった矢月が、この世の生き地獄へ案内する『虚空伝説』第二弾!