刹那(せつな)、出逢い、恍惚(こうこつ)、宿命…
名手たちが活写する愛と性の物語
すべての女たちは女優なのだ、と誰かが言っていた。カメラを向けさえすれば、彼女たちの瞳は潤(うる)みはじめるのだ(山川健一『ハメ撮り師』)/「わたしの場合は、長くてしなやかな指を見ると、たまらなくなるの。ギターを弾いているところを見ているだけで……(斎藤 純『ギター弾きの指』)人生のさまざまな局面に訪れる恍惚(こうこつ)の瞬間を、10人の名手たちが活写。スウィートでビターな愛と性の物語集。
・本書の収録作品
山川健一(やまかわけんいち)「ハメ撮(ど)り師」
春口裕子(はるぐちゆうこ)「籠(かご)の鳥」
内藤みか(ないとうみか)「隣の駅の女」
斎藤 純(さいとうじゅん) 「ギター弾(ひ)きの指」
小沢章友(おざわあきとも)「ささやき愛」
菅野温子(すがのあつこ)「年上ハンター」
浅暮三文(あさぐれみつふみ)「乙姫様(おとひめさま)」
藤水名子(ふじみなこ)「琵琶行」
渡辺やよい(わたなべやよい) 「私は穴」
山田正紀(やまだまさき)「ネイキッドロード」