頓知(とんち)もトリックもてんこ盛り!
「鯨統一郎こそ日本ミステリー界の一休さんである」柄刀 一氏(解説より)
賢才と誉(ほま)れ高い建仁寺(けんにんじ)の小坊主一休(いっきゅう)。同じ寺に寄宿する少女茜(あかね)の両親を捜すため、侍の新右衛門(しんえもん)と三人で旅に出た。難波(なにわ)、大和(やまと)、伊勢(いせ)――道中で待ち受ける首なし死体、建物消失などの不可解な事件。そして歴史上の大事件にリンクする茜の出生の驚くべき真実とは? 密室殺人、消失トリックなどバラエティ豊かな謎と著者オリジナルの頓知(とんち)話が意表を衝く歴史推理!