狙うは田沼意次の命!
細谷正充氏絶賛!
「筆力のある新人の登場をよろこぶ」
幼年期の記憶が失われた神矢玄之介(かみやげんのすけ)は、用心棒として糊口(ここう)を凌(しの)いでいた。ところが、老中田沼意次(たぬまおきつぐ)の娘を虚空念流(こくうねんりゅう)の剣によって助けたことから、玄之介の身辺が慌(あわ)ただしくなる。その剣捌(さば)きから自分の身許(みもと)が特定され、一族郎党が二十九年前、幕府の内紛に巻き込まれ謀殺された事実を玄之介は知った。真の敵は田沼意次か? 構想六年、大型新人が描く時代小説の傑作!